乳酸菌とは

まずはじめに、そもそも乳酸菌とは何なのかをまとめてみましょう。
乳酸菌の歴史は人類の歴史と言っても過言ではありません。
古くは鮒寿司などのなれ寿司、糠漬け、スグキ漬け、味噌、醤油、ヨーグルト、キムチ、ピクルス、ザワークラウトなど、これらのすべては乳酸菌による醗酵のたまものです。
乳酸菌は野菜の表面などに自然に付いています。
そのため野菜をそのまま漬物にするだけで乳酸醗酵が進みます。
一般に野菜由来の乳酸菌を植物性乳酸菌と呼びます。
植物性乳酸菌に対して、牛乳などを醗酵させてチーズやヨーグルトに変化させる乳酸菌を動物性乳酸菌と呼びます。
乳酸菌には大きく分けてこの二つのタイプがあります。
植物性乳酸菌も動物性乳酸菌のいずれも菌が好んで醗酵する環境は嫌気性醗酵です。
嫌気性醗酵とは密閉された空気のない場所で醗酵が進むことを意味しています。
畑などの耕作地で土壌が酸化して作物が作りにくくなるのも嫌気性醗酵によって乳酸菌が繁殖し、土壌が酸性になるためです。
畑を耕して空気を含ませることは乳酸醗酵を抑えるためにも必要なことなのです。
乳酸菌には、大きく植物性と動物性に分別されますが、さらに細菌学的な分類では膨大な数に分別されます。
長い乳酸菌の研究で、これら膨大な種類の乳酸菌には人類の健康に大きく寄与していることがわかっています。
乳酸菌は腸内環境をととのえたり、アンチエイジングに効果があるとされています。
今後の乳酸菌の研究にも大きな期待が寄せられています。